空中庭園とは

空中庭園の誕生

空中庭園の誕生

1993年7月、大阪の空に空中庭園は誕生した。設計は建築家・原広司氏。オープン以来、広く人々に開放され、今では大阪のシンボルのひとつとなった。外国からの訪問者にも好評を博し、日本の夜景100選や日本の夕陽百選にも選ばれている。超高層ビルを地上170mで結ぶ「連結超高層」という奇抜なアイデアから生まれた空中庭園とは…。

空中庭園の概要

空中庭園の発想の原点は「空中都市の実現」だ。大阪のランドスケープに強烈なインパクトを与え続けるフォルムや空中エスカレーターなどのエレメントも、すべてそこから誕生した。連結部は、構造的な強靭さを高めるとともに、災害時に避難経路を確保する目的も。幅、奥行とも54m、総面積約5,000㎡、総重量は約5,000t。

空中庭園は外気に触れるフロア

地上170mの高さでありながら、屋外に出て360度の視界を楽しめるのが空中庭園の最大の魅力。建築家・原広司氏によれば、「私たちは都市の170m上空に外気に触れる体験をするという一点に傾注して、この建物をつくった。この建物が、やがて出現するかもしれない空中都市へ向けての手短なあいさつとなれば、私たちの無上の喜びとなろう」(※建築文化別冊p.016から抜粋転用)と述べている。

リフトアップ工法

地上150mから173mという高所で行われた空中庭園の建築工事。その安全性を確保するために採用されたのが「リフトアップ工法」だ。基本的な部分を地上で組み立て、ワイヤーで丸ごと吊り上げて固定するという、建築工事としては世界初となるチャレンジだった。毎分35cmの早さで上昇する空中庭園は7時間を掛けて最上部に到達、午後9時に固定され、工事が完了した。

写真:工事中の空中庭園の様子

空中庭園の建設に関わった主な人たち
・設計 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所、木村俊彦構造設計事務所、竹中工務店
・事業主 積水ハウス株式会社
・施工 竹中工務店・大林組・鹿島建設・青木建設共同企業体
・施設運営・施設管理 積水ハウス梅田オペレーション株式会社